突然の肉離れ‼歩けないどうしよう(´;ω;`)大事な試合があるのに‼
2024/08/29
突然の肉離れでお困りの皆様へ
はじめに
スポーツに励む方々にとって、肉離れ(筋挫傷)は、パフォーマンスの低下や競技生活の中断を招く重大なケガの一つです。特に、スプリントやジャンプなどの爆発的な動作が求められるスポーツにおいては、肉離れのリスクが高まります。本記事では、肉離れの原因や症状、治療法に加え、当院で提供している「ゆらし療法」および「ハリリハ(鍼治療を含むリハビリ)」について、専門的な視点から詳しく解説いたします。
肉離れとは?
肉離れは、筋肉または筋膜が過度に引き伸ばされることにより、筋線維や筋膜に微細な断裂が生じることを指します。この損傷は、筋肉内にある血管が破れることで、内出血や炎症反応を引き起こし、痛みや腫れを伴います。特に、太ももの大腿四頭筋やハムストリングス、ふくらはぎの腓腹筋やヒラメ筋といった大筋群において発生することが多く、瞬発力を求められる動作や、疲労が蓄積した状態で発症しやすい傾向があります。
主な症状
肉離れの症状は、損傷の程度によって異なります。軽度の場合は、筋肉の痛みや違和感が主体となり、重度の場合は筋肉の断裂や腫れ、内出血が顕著に現れます。具体的には、以下のような症状が見られます。
急激な鋭い痛み:運動中や運動後に突然鋭い痛みが発生し、その場で動けなくなることがあります。この痛みは、筋肉の断裂に伴うものであり、神経終末が刺激されることで生じます。
腫れと内出血:損傷部位における血管の破れにより、腫れと内出血が見られます。内出血は皮下に広がり、青紫色の変色として視認されます。
筋力低下および可動域制限:損傷した筋肉が正常に収縮できず、筋力が低下します。また、痛みや腫れにより関節の可動域が制限されることもあります。
肉離れの原因
肉離れの発生には、さまざまな要因が関与しています。主な原因として以下が挙げられます。
急激な筋収縮:特に、スプリントやジャンプ、急な方向転換など、爆発的な筋収縮を伴う動作において、筋肉が過度に引き伸ばされ、損傷が発生します。これは、筋肉が最大限に収縮する際に発生するエキセントリック(伸張性)収縮が、筋線維に過大なストレスを与えるためです。
筋疲労の蓄積:運動の持続や過度なトレーニングにより筋疲労が蓄積すると、筋肉の柔軟性や反応速度が低下し、損傷のリスクが高まります。疲労した筋肉は、正常な筋収縮が困難になり、異常な力が筋膜や筋線維にかかることで、肉離れが発生しやすくなります。
ウォーミングアップの不足:適切なウォーミングアップが不足していると、筋肉や関節が十分に温まらず、柔軟性が低下した状態で運動を開始することになり、肉離れのリスクが増加します。筋肉が温まることで血流が促進され、筋線維が柔軟になるため、ウォーミングアップは非常に重要です。
治療法
肉離れの治療においては、早期の適切な対応が不可欠です。一般的な治療法として、RICE(Rest, Ice, Compression, Elevation)療法が推奨されますが、当院ではさらに進んだ「ゆらし療法」や「ハリリハ」を取り入れることで、早期回復と再発防止を目指しています。
ゆらし療法
「ゆらし療法」は、筋肉や筋膜の緊張を優しい手技で和らげる手技療法であり、筋肉の自然な動きや揺れを利用して筋肉内の過剰な緊張を解消します。肉離れの急性期においても「ゆらし療法」は力を発揮することができます。「ゆらし療法」は筋肉を強く押すことなく、やさしいタッチとリズミカルな揺れを与えることで筋肉の緊張を和らげ、痛みの軽減と早期回復を促していきます。また、時間が経過した肉離れでも筋膜リリース効果も期待でき、筋肉の柔軟性を高めるとともに、再発防止にも役立ちます。
ハリリハ(鍼治療とリハビリの融合)
「ハリリハ」は、東洋医学の鍼治療と西洋医学のリハビリテーションを融合させた治療法です。鍼治療ではごく浅く、もしくはほとんど刺入させない方法で全く痛みを感じない施術です。はじめに痛めた患部以外の全身の動きの制限箇所の筋緊張を改善し、硬直した筋肉や筋膜の過剰な引っ張り合いを解消します。損傷部位に対しても鍼を浅くもしくは皮膚に触れる程度に刺鍼し、局所の血流と筋緊張改善します。これにより炎症を早く抑え、筋肉の緊張を和らげ治癒力を高めていきます。
理学療法士によるリハビリでは、患部の状態に合わせたストレッチや筋力トレーニングを通じて、損傷部位の回復を促進し、身体の正しい使い方を繰り返し学習して再発防止を図ります。筋力のアンバランスや不適切な身体の使い方が肉離れの原因となるため、これらを是正することが重要です。「ハリリハ」は、痛みの緩和とともに、早期に筋肉や筋膜の機能を回復させ、再発を防ぐための包括的なアプローチです。
日常生活での注意点
肉離れの治療と並行して、日常生活でのセルフケアも重要です。以下のポイントを押さえて、治療効果を最大限に引き出しましょう。
セルフケアの徹底:毎日のストレッチやエクササイズを欠かさず行い、筋肉の柔軟性と強度を維持します。特に、筋膜リリースやフォームローラーを使用したセルフマッサージは、筋肉の柔軟性を高め、再発防止に効果的です。
十分な休息:筋肉が完全に回復する前に運動を再開すると、再発のリスクが高まります。十分な休息を取ることで、損傷部位の回復を促進し、再発を防ぎます。
適切な体重管理:過体重は筋肉や関節に過剰な負担をかけるため、肉離れのリスクを高めます。適切な体重管理を行い、筋肉や関節への負担を軽減しましょう。
予防法
肉離れの予防には、日常的な運動習慣やトレーニングが重要です。以下の予防策を実践し、肉離れのリスクを最小限に抑えましょう。
ウォーミングアップとクールダウン:運動前のウォーミングアップと運動後のクールダウンを徹底することで、筋肉の柔軟性を維持し、ケガのリスクを低減します。ウォーミングアップには、ダイナミックストレッチや軽い有酸素運動を取り入れ、クールダウンには静的ストレッチを行います。
柔軟性の向上:筋肉の柔軟性を維持するために、定期的なストレッチを行うことが重要です。柔軟性が向上すると、筋肉や筋膜が急激に引き伸ばされる際の耐性が高まり、肉離れのリスクが軽減されます。特にハムストリングスや大腿四頭筋、ふくらはぎの筋肉に対するストレッチを重点的に行うことが推奨されます。
- **筋力トレーニング**:筋力のアンバランスが肉離れの原因となることがあるため、全身の筋力トレーニングをバランスよく行うことが大切です。特に、下半身の筋力強化は肉離れの予防に直接的に寄与します。筋力トレーニングを行う際は、エキセントリック(伸張性)トレーニングも取り入れ、筋肉が引き伸ばされながら収縮する力を鍛えます。
適切なシューズの選択:スポーツ時には、適切なクッション性とフィット感を備えたシューズを選ぶことが重要です。足元の安定性が向上し、筋肉への不必要なストレスを軽減することができます。特に、ランニングやジャンプが多いスポーツでは、シューズの選定がケガの予防に直結します。
身体の使い方の改善:身体の使い方、特に動作のフォームを見直し、改善することが肉離れの予防に効果的です。例えば、ランニングやジャンプのフォームが不適切であれば、特定の筋肉に過度な負担がかかり、損傷のリスクが高まります。スポーツにおける動作分析や専門家の指導を受けることで、フォームの改善を図ることができます。
まとめ
肉離れは、スポーツ愛好者やアスリートにとって避けたいケガの一つですが、適切な予防策や治療法を講じることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。当院で提供している「ゆらし療法」や「ハリリハ(鍼治療とリハビリの融合)」は、肉離れからの早期回復を促進し、再発防止にも効果的です。スポーツを安全に楽しむためには、日常的なケアと正しい知識を持つことが不可欠です。お困りの際は、ぜひ当院にご相談ください。専門的な治療とアドバイスを提供し、皆様のスポーツライフをサポートいたします。
皆様の障害予防と治療の一助となることをスタッフ一同願っています。
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タイチ鍼灸接骨院
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