スマホ依存が招く?ばね指の原因と予防法
2024/11/23
ばね指とは、指を曲げたり伸ばしたりする際に、指が引っかかってスムーズに動かせない状態を指します。まるでバネのように指が弾むことから、この名が付けられました。医学的には「弾発指」とも呼ばれます。
原因としては、指を動かす腱が通るトンネルのような部分(腱鞘)が狭くなり、腱がスムーズに動けなくなることが挙げられます。
症状としては、指の付け根に痛みや腫れを感じることが多く、指を曲げたり伸ばしたりする際に引っかかる感じがします。朝起きた時や長時間同じ姿勢でいると症状が悪化する傾向があります。
ばね指の発生メカニズム
ばね指は、以下のメカニズムで起こると考えられています。
- 繰り返しの指の動き: 指を頻繁に曲げたり伸ばしたりすることで、腱や腱鞘に摩擦が生じます。
- 炎症の発生: 摩擦が続くと、腱や腱鞘に炎症が起こり、腫れてきます。
- 腱鞘の狭窄: 炎症によって腱鞘が腫れ、狭くなります。
- ばね指の発症 :狭くなった腱鞘の中で、腱が引っ掛かり、スムーズに動けなくなります。
ばね指を改善するためには、この発生メカニズムを理解し、腱や腱鞘へのストレスを軽減させる必要があります。ストレスがかかっている原因は、以下のようにたくさんあります。この原因を分析し、改善することが最も大腱や腱鞘
生活習慣が招くばね指?日常のクセを見直そう
ばね指の原因は、主に以下のことが考えられます。
- スマホや手作業などで手指の使いすぎ
- 更年期女性など、ホルモンバランスの乱れ
- 老化による手指の使い過ぎ
スマホの使い過ぎ?手指をつかいすぎるとばね指に
手指の使い過ぎによって、ばね指を発症するケースが多く見られます。
- パソコン・スマホ作業:キーボードやマウス、スマホの操作
- 家事:洗い物、料理など
- スポーツ・趣味: ゴルフ、テニス、ピアノなど手指を使う趣味
- 仕事:デスクワーク、調理師、美容師など手をたくさん使う職業
これらの活動によって、指の腱や腱鞘に過度な負担がかかり、炎症を起こすことでばね指が発症することがあります。
これらの生活行動をやめることがことが一番負担を減らすことができますが、難しい場合が多いと思います。なので、手指に負担がかかった後のストレッチ・マッサージなどを、定期的に行うことをオススメします。
ホルモンバランスの乱れが引き起こすばね指
ばね指の原因として、女性ホルモンの変動が大きく関わっています。
- 出産期:妊娠中に分泌量が増える女性ホルモンの影響で、関節がゆるくなる、腱鞘が狭くなるといった現象が生じます。それにより、ばね指を発症しやすくなります。また、出産後も育児におわれ、手指を酷使してしまうことにより、発症リスクが高まります。
- 更年期:女性ホルモンが減少する更年期に、関節を保護したり、滑らかさを保持するホルモンが減少します。それにより手指のトラブルが増えます。女性ホルモンの代わりとなる栄養素を摂取したり、日頃から手指のケアを行い、ばね指を予防することも重要です。
老化による変化により引き起こすばね指
ばね指の原因として、老化による身体の変化が大きく関わってきます。
関節軟骨のすり減り: 関節軟骨は、関節の動きをスムーズにするクッションのような役割を果たしています。加齢とともにこの軟骨がすり減り、関節がこすれ合うことで関節が変形し、そこを通る指の腱への負担が増え、痛みや腫れが生じやすくなります。
筋肉量の減少: 手の筋肉は、加齢とともに衰えていきます。筋肉量が減ると、物を握る力や細かい作業を行う力が弱まり、手指に負担がかかりやすくなります。
血行不良: 毛細血管が細くなり、血行が悪くなることで、関節への栄養供給が不足し、軟骨の修復が遅れてしまいます。
ばね指の治療について
ばね指の治療法は、症状の程度や原因によって異なります。
一般的には、まず保存療法が試されます。
保存療法には、ステロイド注射、薬物療法、テーピングでの安静、ストレッチやマッサージなどが挙げられます。
これらの治療法で症状が改善しない場合や、再発を繰り返す場合は、手術療法が検討されます。手術では、狭くなった腱鞘を切開して、腱がスムーズに動くようにします。
ばね指の予防方法、メンテナンス方法
ばね指を予防したり、発症したあとにメンテナンスするためには、以下の内容を行うことが大切です。
- 手首や指のストレッチ: 定期的にストレッチを行い、指の柔軟性を高めましょう。写真のような前腕筋群のストレッチや、腱鞘を広げるストレッチを行い、手指の腱鞘への負担を減らしましょう。
- 休憩をこまめにとる: 長時間同じ作業を続けるときは、こまめに休憩を取り、手を休ませましょう。
- サポーターやテーピング: 手指の負担を減らすために、サポーターやテーピングを活用しましょう。
- バランスの取れた食事: ビタミンやミネラルをバランスよく摂取し、体の基礎体力を高めましょう。
タイチ鍼灸接骨院でのばね指の施術の流れ
1.ばね指を生じさせている原因を分析します。
鍼灸師、柔道整復師、理学療法士、それぞれの観点から、ばね指を引き起こしている原因を丁寧に分析します。手指の評価はもちろん行いますが、身体の使い方や生活状況を聴取し、手指へ負担のかかる原因から分析いたします。
2.鍼灸治療にて柔軟性の改善、全身の筋バランスを調整します。
鍼治療にて、前腕周りを中心に、筋肉の柔軟性を回復させます。
体の動きや使い方から、全身の筋肉のバランスを整えて、手指に負担がかかりにくくします。場合によっては、お灸治療も行います。
3.治療効果を増加させる、自宅でできるセルフケアを指導します。
身体は元に戻ろうとする特性があります。治療効果を持続させるため、自宅でできるセルフケアを指導します。硬い筋肉へのマッサージやストレッチ。弱い筋肉へのトレーニング方法。悪い動き方を治す、動作学習訓練方法などを主に指導しています。
まとめ
ばね指は、適切な治療と予防策によって、完治することが可能です。私たちは、『治すこと』を第一優先に治療に取り組んでいます。大事なのは、ばね指の原因に対してしっかりとアプローチを行う事。痛みがある場合は無理せず、早めに専門家に診てもらう事。このブログ記事が、ばね指の理解と克服に役立てば幸いです。
補足
- このブログ記事は、あくまでも情報提供を目的としたものであり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。
- ばね指の症状や治療法については、個々の状況によって異なる場合があります。必ず医師にご相談ください。
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タイチ鍼灸接骨院
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