五十肩でお悩みの方へ!原因から治し方、鍼灸と理学療法の有効性まで徹底解説!
2024/12/16
はじめに
「四十肩/五十肩」という言葉、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。四十代から五十代にかけて、肩の痛みや動きにくさを感じ、日常生活に支障が出てしまう方も少なくありません。
この記事では、四十肩/五十肩の原因、症状、そして様々な治療法の中から、特に鍼灸と理学療法がどのように五十肩に効果的なのかを詳しく解説していきます。さらに、最新の研究成果も交えながら、より深く五十肩について理解を深めていきましょう。
五十肩とは?
五十肩、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれる病気です。広義では、肩の痛みを総称したものです。筋肉が切れた、骨折したなど明らかな原因がなく、肩関節の周囲にある関節包や滑液、腱板といった組織に炎症が起こり、肩の動きが制限され、痛みを伴う状態を指します。最初は、なんだか肩が痛むような、、から始まり日に日に痛みが強くなっていくような状態になります。
五十肩になる原因は?
五十肩の詳しい原因は、まだ完全には解明されていませんが、以下のような要因が考えられています。
加齢: 加齢に伴い、肩関節の組織が硬くなり、柔軟性が低下することが原因の一つと考えられています。
肩の使いすぎ: 重い物を持ち上げたり、同じ姿勢を長時間続けたりすることで、肩関節に負担がかかり、炎症を引き起こすことがあります。
血行不良: 冷えや運動不足などにより、肩関節への血流が悪くなり、組織の修復が遅れてしまうことがあります。
関節包の癒着: 関節を包んでいる関節包が炎症を起こし、癒着することで、肩の動きが制限されます。
腱板の炎症 肩の動きを支えている腱板と呼ばれる筋肉がなんらかのきっかけで炎症することで、痛みや可動域制限が起こることがあります。
その他: 糖尿病、甲状腺機能低下症など、基礎疾患が原因となる場合もあります。
五十肩はどのように経過していくのか?
一般的に、炎症期、拘縮期、回復期の3つの時期に分けて経過するといわれています。
1. 炎症期
特徴:強い痛み、特に夜間痛が特徴です。肩を動かすと痛みが増強し、安静時でもズキズキ痛むことがあります。
期間:数週間から数ヶ月
症状:肩を動かすと鋭い痛み
夜間の痛みで寝られない
肩関節周囲の熱感や腫脹
治療:消炎鎮痛剤の服用
寒冷療法
鍼灸治療(鍼とお灸は痛みの軽減効果があります)
注意点:この時期は炎症が強いためどうしても痛みが強いです。しかし、安静にしすぎてしまうと次の拘縮期になる際に、すでに肩が固まってしまい、積極的に治療をしても今度は肩の可動域を広げる際に強い痛みが生じてしまいます。この時期で大事なことは、なるべく痛みを抑えながらある程度の可動性を確保しておくことです。
2. 拘縮期
特徴:痛みが軽減する一方で、肩関節の動きが制限されます。
期間:数ヶ月から1年以上
症状:痛みは軽減するが、肩が挙がらない。後ろに手を回せないなどの動きが制限される。
関節包が硬くなる。筋肉だけでなく関節自体が硬くなり強い可動域の制限が生じる。
治療:鍼灸治療
徒手療法(関節が動かない組織を特定し、筋肉を緩め、関節を直接動かす)
運動療法(痛みの範囲内で関節の動きを改善していく)
物理療法(温熱療法、超音波療法、電気治療など)
注意点:この時期は積極的に肩を治療していく期間です。肩の可動域制限(上に最大まで挙がらない、羽織ものを着る際に動かしづらい、肩が後ろに回らない)などが生じます。どの組織が原因でそうなっているのかを詳しく評価し、治療していくことが重要です。しかし、まだ痛みがある時なので、鍼灸治療などを通し痛みを緩和させながら行うことをおすすめします。
3. 回復期
特徴:痛みや動き制限が徐々に改善し、日常生活動作が楽になる時期です。
期間:数ヶ月から1年以上
症状:痛みはほとんど消失
可動域が少しずつ拡がる
治療:運動療法(関節の可動性を向上させる、弱った箇所の筋力強化)
徒手療法(柔軟性がさがっている組織を特定、対処)
鍼灸治療
物理療法
注意点:この時期では、痛みはほぼ消失しますが肩の可動域の制限が強く残るフェーズです。前述した炎症期・拘縮期でしっかり治療したかどうかで可動域を広げるためのスタートが変わってしまいます。全く挙がらない状態からスタートするのか、ある程度は挙がる状態でスタートするのかの違いは臨床上かなり大きい差が出ます。炎症期・拘縮期を安静やなにもせず過ごしてしまうと、関節の硬さ、筋肉の柔軟性がかなり落ちてしまうので注意が必要です。
たまに聞くけど、本当に五十肩は自然に治るのか?
なにをもって治るのかによりますが、当院では日常的に使える、使える腕にまで戻す。というのを治るとしています。
そのため、痛みだけなくなるというのを治るとするならば、ほとんどの方が治るでしょう。
症状の経過として、 一般的に数ヶ月から数年かけて自然に症状が改善していくことが多いですが、個人差が大きく、症状が長引いたり、完全に回復しない場合もあります。
自然に治るまでの期間は、炎症の程度や癒着の範囲など、個人の状態によって異なります。また、放置することで、関節の動きがさらに制限されてしまい、日常生活に大きな支障が出る可能性が非常に高いです。
そのため、五十肩と診断された場合は、早めに専門家に相談し、適切な治療を受けることが大切です。じゃないと、肩が固まってしまい今後一生それと付き合っていくことになります。
五十肩の治療法ってどんなものがあるの?
五十肩の治療法には、理学療法、物理療法、運動療法、そして東洋医学的な治療法など、様々なものがあります。
薬物療法:痛み止めや消炎鎮痛剤などを用いて、痛みを緩和します。
物理療法:温熱療法や超音波療法などを行い、血行を促進し、痛みを軽減します。
理学療法:肩関節の可動域を広げるための運動と徒手療法を行います。
東洋医学的な治療法:鍼灸治療や漢方治療などが挙げられます。
鍼灸治療が五十肩に有効な理由
鍼灸治療は、五十肩の治療に非常に有効な手段の一つです。
血行促進: 鍼を刺すことで、血行が促進され、炎症が鎮まり、痛みも軽減されます。
筋肉の弛緩: 鍼を刺すことで、肩の筋肉が弛緩し、関節の動きがスムーズになります。
自律神経の調整: 鍼灸治療は、自律神経のバランスを整える効果があり、痛みに対する抵抗力を高めます
理学療法が五十肩に有効な理由
理学療法では、専門の理学療法士が、患者さんの状態に合わせて、運動療法や関節モビライゼーションなどの施術を行います。
痛みの軽減: 適切な運動療法を行うことで、痛みを軽減し、関節の動きを改善します。
機能回復: 日常生活動作の改善や、肩関節の機能回復を促します。
再発予防: 適切な運動療法を続けることで、再発を予防することができます。
鍼灸と理学療法を組み合わせるメリット
鍼灸と理学療法を組み合わせることで、それぞれの治療法のメリットを最大限に引き出すことができます。
当院の標準治療 --ハリ×リハの効果--【鍼灸✖️理学】
ハリリハは、単なる症状の緩和だけでなく、身体の根本的な機能改善を促すことを目指し早急に痛みを抑え治療することを行います。
相乗効果:鍼灸による血行促進と、理学療法による運動療法を組み合わせることで、より効果的に症状を改善することができます。その他の治療と比べてもかなり高い効果を実感できます。
疼痛軽減:鍼刺激による鎮痛作用と、理学療法による筋肉の弛緩効果が相乗的に働き、痛みを効果的に軽減します。共に違う視点から疼痛軽減効果があるので数倍早く痛みの緩和が期待できます。
関節可動域の改善:鍼刺激による血行促進と、理学療法による関節モビライゼーションを組み合わせることで、関節の動きをスムーズにし、可動域を広げます。関節可動域を広げるための原因精査を徹底して行うので確実に広げることができます。逆に構造的な問題や、とても強い拘縮などであれば時間がかかることや、難しい場合なども隠さず伝えます。
根本的な治療:症状だけでなく、その原因となる体全体のバランスを整えることで、根本的な治療を目指します。基本的に身体の使い方によるものが大半ですので、なぜ痛みがでたのか?を徹底分析し根本から改善いたします。
筋肉のバランス調整:鍼刺激で筋肉の緊張を緩め、理学療法で弱くなった筋肉を強化することで、筋肉のバランスを整えます。ただ単に筋トレを行うことはありません。使いすぎている箇所、使っていない箇所があるため検査をしっかり行い、使っていない箇所をしっかりトレーニングを通して強化します。そして痛みの組織はは使いすぎている箇所が大半です。そこを鍛えても逆効果なんです。
自律神経の調整:鍼刺激は自律神経のバランスを整える効果があり、痛みやストレスに対する抵抗力を高めます。もちろん、睡眠・食事や環境を整えることも大事ですが、鍼灸治療においてこの分野はとてもとても強いです。
組織修復の促進:鍼刺激による血行促進は、損傷した組織の修復を促し、回復を早めます。直接侵襲によるハリは、わざと内部の組織に微細な損傷をさせ組織の回復を早める効果があります。
当院の治療の流れ
ハリリハは、患者さんの状態や症状に合わせて、鍼灸師と理学療法士が共同で治療計画を立てます。
問診と検査: 現在の症状、痛み、日常生活での困りごとなどを詳しく聞き取り、身体の状態を評価します。当院の強みは、東洋医学からの視点と西洋医学からの視点で検査をします。運動学、解剖学、生理学、病理学の観点と、免疫、自律神経などの観点から検査をし、多角的な視点からアプリーチまでを提案します。
鍼治療: 痛みやコリのある部位、経穴に鍼を刺し、気血の流れを改善します。ハリ治療だけでなく、お灸を駆使し全身を整えます。
理学療法
徒手療法(関節モビライゼーション): 関節の動きを制限している組織を緩め、関節の可動域を広げます。徒手療法の専門家が在籍していますので、安心・安全な徒手療法を提供します。
運動療法: 関節の可動域訓練、筋力強化、体幹安定性向上のための運動を行います。痛みがでている原因を、姿勢から、しゃがみ方、立ち方、スポーツパフォーマンスまで入念に検査を行い、原因に対して筋肉・関節を正しく使えるように施術を行います。
物理療法: 温熱療法、超音波療法などを行い、血行を促進し、痛みを軽減します。
効果の評価: 定期的に治療効果を評価し、治療計画を修正していきます。
五十肩に関する最新の研究成果
近年、五十肩のメカニズムや治療法に関する研究が活発に行われています。
炎症性サイトカインの関与: 五十肩の痛みや炎症に、炎症性サイトカインと呼ばれる物質が深く関わっていることが明らかになってきました。
神経の役割: 五十肩の痛みは、神経の過敏性も関与していると考えられています。
再生医療の応用: 幹細胞や成長因子を用いた再生医療が、五十肩の治療に新たな可能性をもたらすかもしれません。
これらの研究成果を踏まえ、より効果的な治療法の開発が進められています。
まとめ
五十肩は、適切な治療を行うことで、必ず改善する病気です。早期に治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。この記事を参考に、あなたに合った治療法を見つけて、快適な生活を取り戻しましょう。熊本市北区麻生田にあります、タイチ鍼灸接骨院はきっと皆様の力になれます。
この情報は、一般的な情報であり、個々の症状に対する医療アドバイスではありません。症状が改善しない場合は、必ず医師にご相談ください。
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タイチ鍼灸接骨院
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