子供の野球肘、大丈夫? 予防と治療について知ろう!
2024/08/17
こんにちは。熊本市北区の麻生田にあります。タイチ鍼灸接骨院です。
野球やソフトボールが大好きなお子さん。一生懸命練習している姿を見ると、私たち大人も嬉しいですよね。でも、その一方で心配なのが「投球障害肘」という病気です。別名『野球肘』と言われています。
投球障害肘とは、繰り返しの投球動作によって肘の関節(骨)や周りの筋肉が傷ついてしまう疾患です。
痛みや腫れ、投げるときに違和感を感じるなどの症状が現れます。放っておくと、成長に影響が出たり、大好きな野球を続けられなくなってしまうこともあるんです。
今回は、投球障害肘の症状、発生メカニズム、治療法、予防方法まで徹底的に解説します。
なぜ投球障害肘(野球肘)になるの?
投球障害肘になる原因は、大きく分けて3つあります。
- 繰り返しの投球動作: 成長途中の骨や筋肉は、まだ大人ほど強くありません。何度も同じ動作を繰り返すと、負担がかかってしまい、傷ついてしまうことがあります。
- 不適切なフォーム: 肘に負担がかかるようなフォームで投げ続けると、投球障害を起こしやすくなります。
- 筋力不足、筋肉の柔軟性不足: 成長期には、骨が急速に伸びたり、筋肉がつき始めるなど、身体の変化が大きいです。うまく身体を使えなかったり、筋肉の疲労が蓄積してしまうことで、肘への負担が増大しやすくなります。
投球障害肘の原因のどれに該当するか、理解することで投球障害肘の予防、改善につながります。
投球障害肘(野球肘)はどんな症状が出る?
投球障害肘になると、次のような症状が現れることがあります。
- 痛み: 肘だけでなく、肩や手首の痛みも。ズキズキする、モヤモヤするなど、痛み方も人それぞれです。
- 腫れ: 肘が腫れて、熱をもつこともあります。
- 違和感: 投げるときに力が入らない、痛くて投げられないなど。
このような症状が出た場合は、投球障害肘の可能性があります。すぐに医療機関で診断をうけましょう。
投球障害肘(野球肘)は、どうやって診断するの?
もしお子さんが、腕を痛がったり、投げるときに違和感を感じたりしたら、早めに病院を受診しましょう。
- 診察: 医者が、どこが痛いのか、どんな動きで痛むのかなどを詳しく聞いてくれます。
- 画像検査: X線やMRIなどの検査で、肘の状態を詳しく調べます。
- エコー:エコー所見で肘の状態を調べます。
- 動きの検査:理学療法士による投球フォームのチェックや、関節筋肉のチェックを行います。
- 筋肉の評価:筋力や筋肉の柔軟性を評価します。
投球障害肘(野球肘)はどうやって治療するの?
投球障害肘の治療法は、症状の重さによって異なります。
- 投球中止: 肘への負担を減らすために、最も効果的です。
- 理学療法: リハビリは大切です。正しいフォームを身につけたり、筋肉を強化したりすることで、再発を防ぎます。
- 手術: 保存的な治療で良くならない場合は、手術が必要になることもあります。
子供の骨は、柔らかく痛めやすいです。違和感を感じたら、とにかく早期に治療を行うことが大切です。痛みを我慢して取り返しがつかなくなる前に、治療をうけましょう。
投球障害肘(野球肘)の再発を予防するには?
投球障害肘の再発を予防するためには、以下のことに注意しましょう。
- 適切なフォームの習得: 正しいフォームを身につけ、肘への負担を減らしましょう。
- 投球数制限: 年齢や体の成長に合わせて、投げる球数を制限しましょう。
- 休養: 毎日練習するのではなく、休む日も大切です。
- 栄養バランス: 骨の成長に必要な栄養素をバランス良く摂りましょう。
- 筋力強化: 肘への負担を減らすために、大事な筋肉の強化が必要です。
- 自己メンテナンス:ストレッチなどで肘周辺の筋肉の柔軟性を維持しましょう
この記事をご覧の保護者の皆様へ
- 早期発見の大切さ: 少しでもおかしいと思ったら、すぐに医療機関を受診しましょう。治療は早ければ早いほど良いです。
- お子様とのコミュニケーション: お子さんの様子を良く観察し、痛みや違和感を感じていないか尋ねましょう。我慢している子供は意外と多いです。
- 治療への協力: 治療計画に従い、根気強くリハビリに取り組んでください。
- 当院への相談: どんなことでもお気軽にご相談ください。
投球障害肘のお子さんは、痛みを我慢してしまうことが多いです。チームや親に迷惑をかけまいとがんばってしまいます。無理を続けると、身体を壊してしまい大好きな野球を続けられなくなってしまいます。違和感に気づいたら、とにかく早く専門家に診てもらいましょう。
タイチ鍼灸接骨院での投球障害肘(野球肘)の治療法
1.投球障害肘を生じさせている原因を分析します。
鍼灸師、柔道整復師、理学療法士、それぞれの観点から、投球フォームのチェックや、筋肉、関節の状態を丁寧にチェックします。投球肘がなぜ起こってしまったのか原因を調べます。
2.鍼灸治療にて柔軟性の改善、全身の筋バランスを調整します。
鍼治療にて、肘や前腕あたりを中心に、筋肉の柔軟性を回復させます。痛みの場所だけでなく、悪い投球フォームの原因となることが多い、股関節周りや背中の筋肉も改善させます。場合によっては、お灸治療も行います。
3.リハ運動にて正しい動き方の学習を行います。
理学療法士が、動き方の指導を行います。投球フォームだけではなく、競技特性に合った動きを確認し、正しい動き方に改善を促します。筋力が弱い場合には、筋力増強訓練も一緒に行い、動作に反映できるまで繰り返し練習します。
4.治療効果を増加させる、自宅でできるセルフケアを指導します。
身体は元に戻ろうとする特性があります。治療効果を持続させるため、自宅でできるセルフケアを指導します。硬い筋肉へのマッサージやストレッチ。弱い筋肉へのトレーニング方法。悪い動き方を治す、動作学習訓練方法などを主に指導しています。
まとめ
投球障害肘(野球肘)は、適切な治療と予防策によって、完治することが可能です。私たちは、『治すこと』を第一優先に治療に取り組んでいます。大事なのは、投球障害肘の原因に対してしっかりとアプローチを行う事。痛みがある場合は無理せず、早めに専門家に診てもらう事。このブログ記事が、投球障害肘の理解と克服に役立てば幸いです。
補足
- このブログ記事は、あくまでも情報提供を目的としたものであり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。
- 投球障害肘の症状や治療法については、個々の状況によって異なる場合があります。必ず医師にご相談ください。
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